日本国内において人口減少や都市部への人口流出は重大な社会問題です。栃木県やさくら市においても然りで、特に過疎地においての地域再生(地域を元気にする)は困難を極めます。この地域再生の第一歩は、地域の魅力ある資源をあらためて掘り起こし、それを地域が共有認識することです。

 さくら市穂積の旧穂積小学校にある「松」は、1926年(大正15年)に校舎を現在地に移転してからこれまで児童・教職員や地域住民に大切に守られ愛されてきました。栃木名木百選にも選ばれているほづみ小学校記念の松は、この2~30年で幹や枝ぶりは豪快さを増し巨大な美しい樹形となってきました。樹形は某CMの「きになる木」にも勝るとも劣らない様態で、地域のシンボル的存在は揺るがないものです。

 この松を守り育んで地域にとってのこの松は、地域の誇りであるとともに地域を元気にできる観光資源になりうる貴重な財産です。この松を観光資源として活かすためにまずやるべきことは、地元住民(さくら市民や栃木県民)に「松」の存在をあらためて知っていただき、真に誇りを思ってもらうことです。

 これを目指し、「ほづみ 松の祭典 2017」を開催し、地域の再生(元気に)することを目的として開催いたします。

 なお、「ほづみ 松の祭典 2017」は昨年の10月に続く、第四回目の開催となります。

                                                                                        ほづみ松の祭典実行委員会

穂積小学校と赤松の略歴

大正 15(1926)年 旧・穂積小学校がここに移転
平成元年(1989)年 「とちぎ名木100選」指定
平成 22(2010)年 小学校が廃校
平成 24(2012)年 「喜連川丘陵の里 杉インテリア木工館」として廃校舎利用
平成 26(2014)年 第一回「松の祭典」開催
平成 27(2015)年 「松の祭典2015」開催

平成 28(2016)年 「松の祭典2016」開催